沖縄野菜の特徴

沖縄野菜には、他県の野菜にはない特徴がいくつもあります。下記では、その特徴をご紹介します。

固定種の多さ

沖縄野菜の特徴には、まず固定種の多さが挙げられます。固定種とは、その地域の気候風土に合った種として固定化したものであり、「地方野菜」「伝統野菜」などと呼ばれています。固定種は個性的で豊かな風味が特徴です。
沖縄はその固定種が他の地域に比べて数多く栽培されているのです。
沖縄で固定種が今もなお数多く栽培されている理由には、沖縄の伝統的な料理に欠かせないものだからでしょう。

ミネラルが豊富

本土の土壌の多くは、植物や火山灰などの堆積によりできています。一方、沖縄の土壌というのは、隆起珊瑚からできた土壌です。そのため、沖縄の土壌は本土の土壌と比べて海のミネラル分が多くなっています。
このミネラル分の多さは沖縄野菜にも影響しており、沖縄野菜は本土の野菜と比べてミネラルが豊富に含まれています。現在、本土でも多く栽培されている沖縄野菜ですが、本土で栽培されているものと沖縄で栽培されているものではミネラルの含有量に違いがあるのです。

多量に含まれる抗酸化物質

沖縄野菜には、抗酸化物質が多量に含まれているのも特徴の一つです。抗酸化物質とは、活性酸素の発生やその動きの抑制、あるいは活性酸素そのものを取り除く働きをする物質のことです。活性酸素は大量に生成されるとガンや動脈硬化、老化、免疫機能の低下を引き起こします。その活性酸素を抑制・取り除く抗酸化物質が、沖縄野菜には多量に含まれているのです。沖縄野菜に抗酸化物質が多いのは、紫外線量の多い沖縄において自分で動くことができない野菜が、抗酸化物質を増やすことでその身を守っていることが要因となっています。

チャンプルや汁ものなどの料理には様々な特徴を持つ沖縄野菜がふんだんに使用されています。
それは家庭料理だけではなく沖縄料理を提供する飲食店も同様で、様々な特徴がある沖縄野菜を外食で楽しむことができます。